上梓【2004.10.20】
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I've got an email.
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川 風
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みのり
君の心の中で、何がどのようにつながりだしたと言うんだい?
梵信
うーむ…。あの時は、何かを感じていたように思ったんだ…がね。今となってはよく分らない。あの時の心はかなり 昂ぶっていたようだ。
みのり
誕生の秘話? 人生の設定値? そんな仕組みがあるのかどうか、それは来世が存在するのかという問題と同様、 人間には証明できる問題じゃない。信じるか、信じないか、人それぞれであってよいと思う。要するに、人生、どう生きて ゆくかに帰着すると思うよ。
梵信
そうだね。人生八十年。あとまだまだ長い。これからの人生、どのように生きてゆくか、しっかり考えないといけないね。
みのり
それはそうと―。その後の展開を聞かせてくれよ。
梵信
ああ。………。最初の頃の緊張感や高揚感は徐々に薄らぎ、落ち着いた感じの中で、メールのやりとりが続いていったよ。 そうしたメールの中で、比較的印象に残っていることなどを、適当にピックアップして話すことにしようか。
みのり
そうしてくれ。それから、例の便箋はどうなったの? 夢里さんは自分の便箋を作ることができたのかな。
梵信
すぐに、彼女が描いた百合の花の便箋でメールが届いた。第一声が「見てみて!とりあえずオリジナルの便箋ができました!」 だったよ。「あはは、金太郎飴みたいに百合がどんどん出てくる〜」と面白がっていたね。やっぱり大阪の女性だよ、あの乗りは。
みのり
そうか、それはよかったじゃない。おい、もっと飲まなきゃ! まだほろ酔い気分にもなっちゃいないよ、お互い。
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川 風
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