上梓【2004.09.19】
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== 輪廻転生? ==


みのり
 夢里さんっていったけ。いろいろ読んでくれているようだね。
梵信
 そう、君の『二十歳の頃』にも目を通してくれたらしいよ。普通は他人の繰り言を読んだって面白くもないと思うけど、 大学紛争当時のこと、母親に訊いてみたと書いていたよ。また、『柿の葉』を読んで涙だがでた、とも。
 それから、雛型を使った メールを貰ったことが非常に刺激になったね。それまで知らなかったので、調べてみると、自分で便箋の雛型を作ることができるぞ、って 思ったよ。HTMLファイルの理解にも通じることだしね。
みのり
 Stationary のフォルダに雛形用のHTMLファイルが入っている、ということ?
梵信
 そう。そのファイルの gif画像とテキストの色指定を書き換えるだけでよい。名前を付けて、新しいファイルとしてそこに入れ ておく。勿論、自分で作ったgif(或いはjpg)画像も一緒にね。春恵さんにもそれをやって貰おうと思っているんだ。
みのり
 なるほど、それはいいことだ。きっと面白がるだろう。あの、秘密の扉? あれにあんなに面白がる人だから。
 ところで、 彼女が薦めている書物、『生きがいの創造』(飯田史彦著)は読んだことがあるよ。君が言っていたから、かも。人間の生れ変りって、信じているの?
梵信
 いや、半信半疑だね。今でも。仏教でいうところの輪廻転生、という概念は子供の頃から聞いていてはいるけど、本当に信じている かっていうと、そうでもないんだなぁ。しかし歳をとるにしたがい興味の持ち方が随分違ってきているように思う。臨死体験についても 興味があるよ。
みのり
 そうだね。僕も若い頃、学友の一人が霊がそのあたりを飛んでいるような言い方をしているのを聞いたとき、何を言ってるん だと全く否定的だったけど、今はちょっと違うね。非常に曖昧なところで、行ったり来たりしているって感じかな…。
梵信
 科学的に証明できないことって、たくさんあるからね。立花隆著『臨死体験』、文庫版になっているやつ、最近読んだよ。 それから、前世を語る子供達っていうような本もちょっと。チベットの『死者の書』っていうやつもね。中高年になるにつれ、 死ということについて考えるっていうか、思うようになることが多くなってきたのかな。そういう書物を読んでいると、不思議と 死の不安感がなくなっていくような感じになったことは確かだね。
みのり
 すっぱい葡萄のたとえと同じなのかな。要するに、あれはすっぱいんだと思い込むことによって、欲しいという欲望を抑える。 あの世が存在すると思うことによって死の恐怖感をやわらげる…。こんなたとえはちょっとおかしいか、な。
梵信
 人間は自分の死を確認することはできない。他人の死を観ることを通じて、死というものを感じることはできても、 もうそれで終わりでなにもないのか、死後何処かへ行くのかは分らない。だから人間にとって大切なのは<生きる>こと なのだ、と『リア王』を読んだとき思ったんだ。そして、そこに人間が成熟していくことの価値を見い出そうとした のだけれど……。
みのり
 悔いなく生きてきた、そのように今も生きているってことが一番大切なことなのかも…。

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他生の縁


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