大 本 山 石 山 寺 |
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聖武天皇の勅願により 天平勝宝元年 良辯僧正によって開基され、歴朝の尊崇のあつい由緒ある寺院である。 西国巡礼十三番の札所。 本堂は縣下木造建築最古のもので、内陣は平安中期。外陣は淀君の修補になるもの。 本尊観音は勅封になっている。 堂内源氏の間は紫式部が「源氏物語」を書いた所と傳え、本堂下の御堂は蓮如 上人の母が石山観音の化身だといわれるので、その形見を傳える蓮如鹿の子の小袖を安置している。 多宝塔は 美しい均整美をもった鎌倉期の建築であり、鐘楼、大門は共に鎌倉初期の建立になるものである。 境内の奇岩は、 いわゆる石山の名の出た石で、硅灰石(ケイカイセキ)からなり、天然記念物に指定されている。 |
天然記念物 石 山 寺 硅 灰 石 |
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硅灰石(ケイカイセキ)は、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のため変質したものです。
この作用によって通常は大理石となりますが、この石山寺のように雄大な硅灰石となっているのは珍しい
ものです。 石山寺の硅灰石は、20o大の短い柱状の結晶となったものや、5o大のものが50o大に集合 したものがあって、表面は淡黄色あるいは淡褐色をしています。しかし、新鮮なものは純白色をしています。 また、この硅灰色のほか大理石、ベーブ石、石灰岩からなる大岩塊は褶曲(シュウキョク)のありさまが明らかに わかるものとして貴重なものであり、石山寺の「石山」の起りとなったものです。 大正十一年三月に 国の天然記念物に指定されました。 |
大津市教育委員会 昭和五十九年二月 |