国指定史跡 有岡古墳群 |
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善通寺市内には400基を越える古墳の存在が確認されています。中でも筆ノ山・
我拝師山(ガハイシヤマ)で北部を、大麻山(オオサヤマ)で南部を限られた弘田川流域の有岡地区には、
同一系譜上の首長墓と考えられる前方後円墳が集中し、大麻山山麓の谷間には、いたる所に
後期古墳が群集していることが知られています。 中でも野田院(ノダノイン)古墳・磨臼山 (スリウスヤマ)古墳・鶴が峰4号古墳・丸山古墳・王墓山(オウハカヤマ)古墳・宮が尾古墳は、4世紀から 6世紀にかけて築造された県下を代表する古墳で、昭和59年11月29日に史跡に指定されました。 この6基の古墳は当地域における歴代の首長墓であり、讃岐の古代史解明に重要である ばかりでなく、中央や先進地域との緊密な交流を示す貴重な遺跡です。 |
宮が尾古墳 (6世紀後半) |
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宮が尾古墳は大麻山東麓部に6世紀後半に築かれた、横穴式石室を主体部とする
後期古墳です。 石室の規模は全長9m、玄室長4.5m、幅2m、高さ2m、羨道(センドウ) 長4.5m、幅1.2m、高さ1.7mで、盗掘のため副葬品は失われていましたが、昭和41年の 発掘調査で、中四国地方では極めて珍しい線刻壁画(センコクヘキガ)で装飾された古墳であること が確認されました。 壁画の内容は人物・舟・騎馬人物など様々ですが、人物群が描か れている部分は、謎の多い古代の葬送儀礼である殯(モガリ)の様子を表現したものではないか と考えられています。 県内では坂出市の鷺の口(サギノグチ)古墳や善通寺市内の岡古墳群 などでも線刻画が確認されていますが、宮が尾古墳の線刻画は、他のいずれのものよりも内容 が充実しており、古墳時代の葬送儀礼の一端がうかがえるだけでなく、当時の風俗を直接私達 に伝えてくれる貴重な資料なのです。 |
善通寺市 平成4年度 |