柏原市の横穴 |
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横穴は全国的に分布していますが、畿内に限ると京都府南部・
奈良県北部、そして柏原市にしかみられません。柏原市では、高井田
横穴群・安福寺横穴群・玉手山東横穴群・平尾山古墳群太平寺支群の
4箇所で横穴群が確認されています。1991年末現在では、高井田横穴群
162基、安福寺横穴群40基、玉手山東横穴群35基、太平寺支群6基となり、
総数で243基となります。 高井田古墳群は、大きく4つのグループに 分けられており、それぞれ第1〜4支群とよんでいますが、そのうちの第2 〜4支群の大半が国史跡に指定されています。史跡指定地内には、124基 の横穴が確認されており、調査範囲がごくわずかであることから、実際には 更に多数の横穴が存在するものと思われます。6世紀中ごろから造られ始 め、7世紀初めごろまで造り続けられていたようです。 (中略) 高井田横穴群の横穴には、細い線で絵画を刻んだものが多数みられます。 この絵画を線刻画とよんでおり、横穴の壁画に描かれていることから、線刻 壁画ともよばれています。 これまでに、27基の横穴で線刻画が確認さ れており、人物、木、木の葉、蓮華、馬、鳥、船、家、靭、弓、槍、円、方形、 格子などの絵画や文様が描かれています。その中でも、第3支群5号墳の 船にのる人物や、第2支群3号墳の騎馬人物が有名です。これらの線刻画は、 横穴に葬られた人物の生前の業績をしるしたと思われるものや、当時の死後 の世界に対する考えを表現したと思われるものがあり、さまざまな目的で、こ れらの線刻画を描いたものと思われます。また、当時の服装など生活の一部を 知ることができる資料としても貴重なものです。 |