史跡 瓢 箪 山 古 墳 |
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瓢箪山古墳は、前方部を南にむける前方後円墳で、墳丘の全長96メートル、
後円部径60メートル、同高さ10メートル、前方部幅45メートル、同高さ7メートルである。 前方部の西南隅で大正年間に土砂採取が行なわれ、一部原形をそこなっていた。墳丘の 周囲には前方部の西南をのぞいて周濠がめぐらされている。周濠が全周しないのは本古墳の 西南に隣接する丸塚古墳をさけたためと考えられ、丸塚古墳が本古墳に先だって築造されて いたことを想定させる。その他の外部施設としては、墳丘の一部と周濠に葺石が、また墳丘で 円筒埴輪の遺存が確認されたが、量は少ない。後円部の埋葬施設や副葬遺物については 明らかでないが、大正年間の採土の際、前方部から粘土槨が発見され、碧玉製(ヘキギョクセイ) 琴柱形(コトジガタ)石製品三点が出土したと伝えられている。古墳の築造年代については、墳丘 の形態などから古墳時代前末期から中期初頭(四世紀末〜五世紀初頭)と推定されている。 本古墳を含む佐紀盾列(サキタテナミ)古墳群は、わが国でも有数の大古墳群であり、天皇、皇后陵の 伝承をもつ古墳が数多くみられるところなどからも、日本古代史研究上きわめて貴重な古墳群と されている。 瓢箪山古墳は、この古墳群を構成する前方後円墳の一基として学術的に 貴重な古墳であるところから、昭和46年史跡に指定され、昭和48、49年度に奈良県教育委員会が 環境整備を実施し、前方部の復元や周濠の一部復元的地上表示を行った。 平成3年3月 奈良県教育委員会 |
史 跡 塩 塚 古 墳 |
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塩塚古墳は、佐紀盾列古墳群の一つで、全長105mの前方後円墳である。後円部には
堤がめぐらされているが前方部にはない。墳丘は後円部径65m、高さ8.5m、前方部幅52m、高さ
3.2mの規模で後円部と前方部の高さにはかなりの差があり、前方部は後世に削平された可能性が
強い。これを裏付けるかのように前方部周辺で奈良時代の瓦が多量に出土した。 埋葬施設は 後円部中央に粘土槨があり、すでに盗掘されていたが木棺を納めた構造が確認されており、棺内から 短剣・刀子・鉄斧・鎌などが副葬されていたことが知られている。 古墳の築造年代は墳丘形態や 副葬遺物などから五世紀前半と推定され、佐紀古墳群の中では中程度の規模をもつ前方後円墳と して、またその原形がよく保存されている古墳として貴重である。 平成2年3月 奈良教育委員会 |