上梓【2004.09.10】
§◆§HTML文書§◆§
== I've got an em@il. ==



 彼女からはすぐ「その後どうですか?」というメールが届いた。それほど長いメールではなか ったけれど、あの「花火のファイル」はちょっと見てみたかった気も…とか、HPを見たときから疑問に思っていたこと等が幾つか 述べられていた。また、コンピューターの素人でもHPって公開できるんだ、簡単なのかな、という思いも書き込まれてあった。

 そうだ! 彼女にHTMLファイルの作り方を知ってもらおう、という思いがその時、芽生えたのであった。

[9/6 23:18]RE:その後どうですか?

 夢里春恵さんへ。 
 件名は「RE:その後どうですか?」となっていますが、返信ボタンからではありません。 でも、Graham さんへは返信ボタンでちゃんと>が付きましたよ。彼のは Netscape Navigator のメールソフトです。また私の姪のi-mode 携帯電話へもちゃんと>が付きました。

 vagabond はフランス語です。芭俄梵と適当に漢字を当てました。信は凡人の音 からです。フランス滞在中の私には vagabond は似合っているような気がしました。そんなに深い意味はありません。本当の 放浪者ならイギリスかアメリカへ行っていたでしょう。
 春恵さんはアメリカの何処に留学していたのでしょうか・・・。

 さて、貴方にHPを作る気になって貰うためにちょっと細工をしてみました。私のHPの画面の一番下の「ご感想をお寄せ下さい。」 のすぐ横にポインタを合わせ、指の形に変わればクリックしてみて下さい。  芭俄梵信


  あんな所に秘密の部屋への扉があるなんて、面白いですねと興味を持ってくれたようだ。 また、彼女の今回のメールは雛形を使って あり、今までにこのようなメールは貰ったことはなく、ちょっとした驚きであった。

 彼女は今は失業中で、先日面接に行き その結果待ちの日々なのだそうだ。いつ電話がかかってくるかもしれないので、セーブしてオフラインで『プロフィール』と 『パリ便り』を読んでくれたそうだ。

 京都生まれの大阪育ち、HPを見てもE-mailは出したことがなかった彼女にして みれば、たまたま見たフランスに関するHPの筆者が同じ大阪出身というのも奇遇だし、あのようなアクシデントがなければ、 感想と質問、答えとお礼のメールで終っていた筈なのに、このように続いている…との感慨。

 私にもう少し勇気があ れば、えいっとフランス入りして彼のもとへ転がり込むのに…。彼はまだ職に就いていないので、時が来るまで、日本でお金を 貯める方が得策だと思っている様子。そんな彼女が今回のメールでアメリカ留学のことについて少し語ってくれた。

[9/8 19:26]Re:秘密の扉?

 春恵さんへ。 そうですか、オクラホマを彷徨い放浪していた貴方の"spirit"を見事!キャッチしたのはフランス人青年だ ったんだ。
 オクラホマの純朴な人情とアメリカ南部の広大な自然に包まれて、彷徨える大和撫子のか弱い翼は次第に緩やかな動き に変わっていった。そして、その動きを完全に停止させ、地上に引き降ろしたのは他でもないフランス人青年であった。地上に降り立ち、 大地を踏みしめる彼女の健気な跫音がオクラホマの山々に透き通るように響き渡った。
 出会いは突如彼女を襲ったのだった。 トルネードのように烈しく、そしてめくるめく速さで。(違ったかな?) 
 すごく興味があります。この続きはいつか、気が向い たときにでもお願いします。

 意外や意外、貴方が大阪にお住まいだとは! 同じ関西圏だということで、ぐっと親しさ が増したような気がします。私の生まれは和泉市、阪和線北信太駅から山手の方へ歩いて20分位の所です。現在、尼崎市に住んでい ます。

 震災では武庫川から西宮の方や、伊丹市が被害が多かったです。
 あの日の朝は、確か六時四十六分頃だった でしょうか、三段の小さい本棚が倒れ、蛍光灯が落っこちた音で目が覚めました。激しく揺れている中をヨロヨロしながらドア までやっと辿り着き、開けてみると、送電線がスパークする光や音、遠く神戸の方向は真っ赤でした。部屋に戻り、電話線だけ は大丈夫だったらしく、堺市の姉の家へ電話を入れ、 震源地は淡路島の北端であることを知りました。よく蛍光灯が頭に当たらなかったもんだと、後でヒヤッとした感じに襲われまし たよ。

 ファイル名変更方法については、今日は仕事が休みだったので、富士通にまた電話して色々と訊いてみました。 ウィンドウの終了の所に「MS-DOSモードで再起動する」とありますね、それから始めて、出てきた画面に命令文を打ち込むことに よってファイルの名前を変更することが出来ました。気に懸かっていたことがやっと終わりました。やれやれ…。

 ところで、私の初期の頃のHPをご覧になって頂けましたでしょうか。これなら私にだって作れるわ、と思って頂きかったのです。 簡単なHTMLファイルの見本を幾つかお見せしますので、それを参考にして、「メモ帳」を開き、ご自身でHTMLファイルを作り (練習用のフォルダを作っておかれた方がよいと思います)保存して下さい。ファイル名は何でもいいですが、例えば [ index.htm ]とします。次回そのファイルを double click すればIE5.0(ですよね)が起動し表示してくれます。 そのファイルの本文に色々と書き込み、(ファイルを再保存ーブラウザーの更新ボタンをクリックして再表示)練習されると 面白いですよ。

 アプレットのことに関しては段階を経て、何時か機会ができればお話しすることにしましょう。
 HP作成に興味があるようでしたら、入口はあの「秘密の扉」より!  Vagabond


  前回のメールの翌日、採用の電話が入り、彼女はその翌日から警備会社の事務員として 働き始めたとのこと。事務員といっても仕事は殆んどなく、一人で電話番をしていると言う。時給は安いが、フランス語を勉強し ながら給料がもらるのだから、遣り甲斐はなくても文句は言えない、どころか有り難い状況だとむしろ喜んでいる様子だ。

 オクラホマは平坦な所で、山々に響き渡ることはありません、という文字が飛び込んできたときには、おもわず「アッ」と 声が出そうになってしまった。何という想像力の無さであったことか!

 件名が「出会い」となっているように、今回の メールで、彼女のフィアンセであるフィリップさんと知り合ったいきさつが語られていた。そして、今フィリップさんは職探しの 関係でイギリスのボーンマスにいるとのこと。『赤ゲット英国一人旅』にも目を通してくれたらしい。米英仏、なんか共通項が あって奇遇です、と結んであった。

 HPの作り方は読んでくれているらしい。HPを公開する勇気はまだないけれど、 フランスで生活するようになったときは、パリ特派員として、いろんな要望に応えてE-mailでレポートを送ります、と。
 また、最後の方で、もしかしたら年末に彼に会いに行くかもしれません、と書き加えられてあった。



[9/14 20:31]Re:出会い

 春恵さんへ。 貴方とフィリップさんとの出会いの話、興味深く拝読しました。ホームパーティで紹介されたのですか。 たとえ劇的な出会いではなくても、徐々に培われ育まれてゆく新しい夢の如く、或いはオクラホマの大平原(…山はなかったのか、クシュン…) の空高く飛翔してゆくが如く、素敵なお話でした。これからお二人で幸せを、その美しい夕焼けの中に、想い描いていってください。

 お仕事が見つかってよかったですね。お金が(少ないとは云え)貰えて勉強する時間がある! 絶好の状況じゃないですか。 頑張ってください。

 英国の Bournemouth の語学学校で8週間勉強したことがあります。フランスへ行く4年前のことです。 先生(私の高校時代の恩師です。HP上で先生とあるのはすべてそうです)が「わしは外国へ行ったことのない英語教師は認めん」 という言葉に刺激されたこともあります。この時 は自分で稼いだ金で行きました。(フランスの場合はちょと恥ずかしいです。) 語学研修を終えた後、イギリス各地を旅行して帰ってきました。『赤ゲット英国一人旅』はその時の走り書きをもとに書いたものです。 ボーンマスは私が初めて暮らした外国の地です。大変懐かしいです。

 HTML(Hyper Text Markup Language)言語の勉強は 気長にコツコツしていってください。別にHPを公開しなくても、自分のパソコン内にアルバムや日記など、または家計簿なども、 HP風にリンクさせ表示させることも可能です。

 春恵さんはエクスプローラーの使い方に慣れていますか。適当なフォルダ を開いて、htm(html)の拡張子の付いているファイルなら、double click でその内容を見ることができます。例えば C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\Stationary このStatinaryのフォルダにはhtmファイルがたくさん置かれて います。先日、飾ったメールを送ってくれましたよね。それの元になるファイルがこの中にあります。調べてみると面白いですよ。

 今日、"秘密の扉"の謎が明らかになります! お解りになるでしょうか?

 ここ数日、真夏に戻ったようですね。額から汗をだくだく流しながら働いています。春恵さんもお身体に気をつけて頑張ってください。

 金木犀が薫る、秋が・・・ ほら! Just around the corner !    芭俄梵信




  「秘密の扉」の中に仕掛けた「第二の秘密の扉」を、期待していたように彼女は見つけて くれたようだ。マウスをあちこち徘徊させているとポインタの形が変るところがあり、ドラッグしてみると、click という文字が 現れた。そこで、<表示…ソース>を思い出して確かめてみると、click の所にリンクのタグが書かれてあって納得、…忍者の ように隠れているということ?…嬉々として何回も遊んでくれたそうだ。ふーん、そういうこともできるんや、と妙に感動しました と書かれてあったのを見て、一応当初のもくろみは成功したことを実感、大満足であった。

 今回の彼女のメールの 件名は「不思議な一致!」となっているのは、『赤ゲット英国一人旅』の最初のページに、ホストのボーマンさんとあるのを見て、 そのような感慨を抱いたという。というのも、オクラホマでの彼女のホストもボーマンさん一家だったとのこと。

 彼女はP.S.で『生きがいの創造』という書物を読むことを薦めている。彼女が抱いた感慨と何か関係があるのだろうか…。

  [9/16 17:16]Re:What a coincidence!

 春恵さんへ。 不思議と一致するところがあるようで面白いですね。そして有り難いです。色々と読んで頂いて感想 を送って頂いて。HPを公開し続けてきた甲斐があるってもんです。本当にありがとう。

 ボーンマスの私のホストは Ken & ? Bowman でした。スペルも同じですね。奥さんの名前は覚えていません。旦那さんは奥さん のことを私に Mrs.Bowman と言い、奥さんは旦那さんを Ken と呼んでいました。愛称でしょうか。旦那さんは非常に背が高く 大柄で、食事のスピードは一番。おのぼりさん(赤ゲット)の私には、あんな少量で身体がもつんかいなといつも不思議でした。

 春恵さんは画才がお有りのようですね。盗まれるくらいだし! 額に入れて壁に展示されるくらいだから何処かキラッ と光るところがあるのでしょう。(見てみたいなあ。いつかHPで公開してくれるかな・・・。)

 経済的インターネット利用方法としては「履歴」を使うことですね。読みたい頁を次々に画面に表示させた後、オフラインで 「履歴」から表示させることができます。または<ファイルー名前を付けて保存>することです。IE5.0 からは画像も一緒に保存 できるようになりました。(長いメールは接続中に書いてはいませんね?老婆心ながら・・・)

 >つまり、back groundと字の色が同じってことですか?

 ピンポン! テキストの文字の色と背景の色が同じだから、姿を現さない。よくドラッグすることを思いつきましたね。Good! 理屈が解ればなんてことないでしょ。私は画像と画像の距離を思うように開けるためにこの方法を思いつきました。

 あの'秘密の扉'は現在の所、春恵さんしか知らない筈です。貴方とのメールがきっかけで作った'扉'ですからね。 私のHPを訪問してくれた人が偶然にクリックして驚き、メールしてくれないかなと期待してもいますが。

 ご自分でHTML文書を作り保存し、エクスプローラーで保存したフォルダを開き、そのファイルをダブル・クリックしてブラウザー で表示させ、ソースを開いて、そのファイルに新たなタグを書き込み、そのファイルを再保存する、そしてブラウザー(IE5.0)の 「更新」をクリックする。正しくタグが使われていれば思ったように表示される筈です。練習されるとよいと思います。 春恵さんのHP公開はずっと先のようなので、今から少しずつ練習していけば宜しいかと思います。

 お薦めの書物、読んでみることにします。春恵さんが人生の転機に読まれて印象深かった書物なのかも、ね。

 このように貴方とメールのやり取りしていること、本当に楽しいです。  梵信


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